イギリスの肥満とビジネスチャンス

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イギリスの肥満率は欧州でも高水準で、上昇傾向です。日本では肥満率は男性29%、女性20%(厚生省2013年)のところ、イングランド地域ではなんと男性67%、女性57%(HSCIC2013)。イギリス政府も危機感を持っており、健康志向を後押しする政策方針を持っています。ロンドンの大手スーパーに行っていつも気になるのは、健康的な飲料の選択肢が少ないこと。日本にあるような、お砂糖や甘味料の入っていないお茶系飲料がなく、野菜ジュースも塩分が添加されたトマトジュースと大きなボトルに入った多少ハイエンド系人参ジュースくらいです。お茶系飲料はイギリスでは売れないだろうと思われるかもしれませんが、ロンドンでは日本を含めたアジア系レストランが大人気、多くの人がお茶を好んで飲んでいます。そしてもちろん商品に関する巧みな健康訴求は需要を後押しするでしょう。日本のコンビニでは緑茶飲料を買い、カゴメ健康直送便の野菜果物ジュースを大量買いする実家で育った私には、イギリスの飲料売り場は大変物足りなく、日本企業に大きなビジネスチャンスがあることを毎回考えさせられます(飲料事業関係者の方、是非お手伝いさせてください)。

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